ブラジルのパラナ州での盆踊り ’Bon’ festival in Paraná, Brazil
日本では一般的に8月中旬が盆踊りの時期ですが、ここブラジルでも、8月を皮切りに盆踊りシーズンの到来です。
特にお盆の時期とは関係なく、日系のお祭りがあるときには、盆踊りもプログラムの一環として組まれていることもあります。
例えば、私のいるパラナ州のある町で、6月に「桜祭り」がありました。
そのときにもプログラム内に盆踊りがあり、私の町からも婦人会の皆さんが踊りに行かれました。
ちなみに、こちらで見られる桜は、ソメイヨシノではなく、色濃いピンク色の沖縄の寒緋桜です。充分な寒さが足りず、ソメイヨシノは咲かないと聞いたことがあります。
お祭りのプログラムのひとつではない、独立した「盆踊り」行事では、まずはお坊さんによる先亡者追悼のお経があげられます。その後、夕食が振る舞われ、盆踊り。
この日は、お寺の外にやぐらが構えられ、雰囲気のある盆踊りとなりました。
炭坑節、河内おとこ節などの定番を踊りますが、それだけだと若い人が踊らないからと、4倍速にしてポップな感じにした炭坑節や、「祭りダンス」と呼ばれる、テンポの速い踊りがあります。 曲はチェッカーズのギザギザハートの子守唄、相川七瀬のBreak Out、ダパンプのFeelin’ goodなど、私たち世代にとっての懐メロ。 それをノリノリで踊る若者。生まれる前の曲でノリノリに踊る若者。
日本では盆踊りなんてほとんど行ったことがありませんでしたが、ブラジルに来てからというもの、盆踊りがすっかり身近になりました。
ともすれば、日本よりも、日本を感じることが多い日系社会です。