七夕さまへのお願いごと Making a wish upon Tanabata (Japanese star festival)
7月に入り、南半球のパラグアイはすっかり寒くなってきました。
暑い夏に備えた風通しのいい家造りのため、家の中でもダウンジャケットをきて、熱いマテ茶を飲んで寒さをしのいでいます。
日本語学校では7月7日の七夕に合わせてお願いごとを考えました。
子どもたちの多くは「ゲームがほしい!」「自転車がほしい!」「かめがほしい!」と書いていました。
私も子どものころ、七夕とクリスマスには決まって「○○がほしい!」と書いていたのを思い出しました。
中には「日本にいるお父さんが帰ってきますように」というお願いを書いている子も。
日本で日系人と聞くと、どうしてもブラジルをイメージしがちですが、ここパラグアイからもたくさんの日系人の方々が日本に出稼ぎに行っています。
最近は減っているそうですが、バブルの時代はとても多く、この町にはほとんど若者はいなかったそうです。
そういう出稼ぎから帰ってきたお父さん、お母さんが今の日本語学校の保護者の方にとても多いのです。
お話を聞いてみると、パラグアイで「Japones(日本人)」と言われるから、自分のルーツのある国がどんなところなのか知りたくて出稼ぎに行くのが楽しみだったという方もいれば、日本は仕事をする場所、早くパラグアイに帰って来たかった、パラグアイではJaponesと言われ、日本でも日本人じゃないと言われてつらかったという方も。
いろいろな思いで日本に行くのだと初めて知りました。
きっと今日本語学校にいる学生たちもいつか自分のルーツ、アイデンティティを振り返るときが来るでしょう。
つらく苦しい思いをするかもしれません。
そんなとき、日本語学校での思い出が彼らを支え、癒してくれたらいいなあと願うばかりです。