ここは卸問屋街 A Wholesale District in São Paulo
建ち並ぶビルと、人ごみ。
綺麗なお店。
ここは、どこ?
ここはサンパウロにある卸問屋街で知られる3月25日通り。
雑貨から服、台所用品、宝石、電化製品、カーニバルグッズまで何でも揃う、普段から雑多としていて賑やかな通り。
ビルの中には数多くのテナントが入り、様々な物が売られている。
だけど道は更に面白い。
W杯の時期だけに、ブラジルのユニフォームや応援グッズを道端で売る人が数多く見られる。
水を売り歩く少年に「要らないよ」と言い、シャボン玉を発射してくるおじさんをよける。
「ブブゼイラ」と呼ばれるラッパ状の応援グッズで大きな音を鳴らし続けるお兄ちゃんの遠くを歩き、道行く人たちにマッサージの器具の電気振動を急に背中に押しつけてくるおばちゃんにびっくりする。
上を見ると、ごった返す人ごみの上を、おもちゃのボールが行き来。マジックテープでくっつくおもちゃでキャッチボールしている売り人。
何ここ…?と思う暇もなく、今度は発泡スチロールの箱を抱えて「フルーツサラダはいかが?」と声をかけて来るお兄ちゃん。
何これ?何ここ?何でもありで雑多という言葉がふさわしいここは、いかにもブラジルらしい、Vente cinco de março。3月25日通り。