ワールドカップが終わった The World Cup finished
一ヶ月にわたるブラジルでのワールドカップが終わってしまいました。
大会を通して安定した力を見せつけたドイツの優勝は、文句なしでしょう。
一方開催国ブラジル。
大会前、私の周りのブラジル人たちは、自分たちのセレソン(代表)をそれほど評価していなかったように見えました。「優勝までは微妙かなあ」と。
ところが蓋を開けてみるとセレソンは、苦しい試合もありながら、運をも味方につけて、ベスト4まで駒を進めます。
ここまで来た時点で、たとえエースの欠場という不安要素があるにせよ、ブラジル国民のセレソンへの期待は最高潮に達していたのでした。
そして迎えた準決勝、1-7とドイツに歴史的な大敗。
幸か不幸か私はこの試合を旅先の、日本人ご家族のお宅で観戦したためブラジル人の反応を直に見ることなく済んだのですが、後で聞いたところによると、テレビの前で号泣した友人多数。
旅行から帰った後、地元の友人たちにこの話題を振ると「もう勘弁してくれ」と苦笑い。
人生で初めて目にするセレソンのこれほどまでに不甲斐ない姿には、普段サッカーに興味はない、と言う友人たちにとっても、さすがにショックが大きかったようです。
続く3位決定戦でもオランダ相手に0-3と、完敗を喫してしまったブラジル。
4年後に向け、どのように立て直してくるのか、大いに見ものですね。
さてワールドカップに関連してもう一つ。
現地観戦にあたって日本では、デモやスリや強盗などブラジルは危険であるという報道が繰り返しなされていたとのこと。
実際犯罪率は日本に比べてはるかに高く、常に用心が必要なのは大前提なのですが、少なくとも普通に接する大方のブラジル人は皆とてもフレンドリーで親切です。
私は旅先で、そのようなブラジル人にしか遭遇しませんでした。
幸運だったと言ってしまえばそれまでなのですが、危ないだけの国じゃないよ、ということは最後に申し添えておきます。