ボリビア日本人移住地サンフアン:スポーツ交歓会
ボリビアには2つの移住地と、いくつかの日系コミュニティがあります。
移住地は、サンフアン日本人移住地、そして沖縄県の計画移住によりできたコロニア・オキナワ(第一移住地、第二移住地、第三移住地の3地区に分かれている)があります。日系コミュニティは、サンタクルス、ラパス、コチャバンバなどにあります。これらの日系コミュニティには、サンフアンやコロニア・オキナワ出身の方もたくさんいらっしゃいます。
中でも、サンフアン、オキナワ、サンタクルスは地理的にも近い(車で2時間程度)ことから、スポーツ大会や学校行事、高齢者のレクリエーション大会などを通して交流が大変盛んです。
今回は、日本語学校4校が集まり行った、ボリビア日本語研究会主催のスポーツ交歓会のことをレポートします。
36回目を迎えた今年のスポーツ交歓会は、サンフアンの「サンフアン学園」、オキナワ第一の「オキナワ第一日ボ校」、オキナワ第二、第三の子供達が通う「ヌエバ・エスペランサ日本語学校」、サンタクルスの「サンタクルス日本語普及校」の4校から94人の生徒と23人の教員が集まりました。
生徒達は、学校ごとでなく、交歓会のために作られた赤白黄緑のチームに分かれて競います。
最初、生徒達からは、いろいろな行事で顔を合わせているから、知ってはいるけど、何を話そう…というような表情が見られました。多くの生徒が日本語で会話していましたが、やはりコミュニティの環境により違いはあります。4校の中でもサンフアン学園の生徒は生徒同士でも日本語で話しています。他の3校の生徒も日本語を話しますが、ダブルの生徒も多いですし、都市で生活している生徒もいるので、先にスペイン語が出てしまう、スペイン語が主の生活といった様子でした。
競技は、5種類。立ち上がりペアリレー、大玉ころがし、25人26脚、逆さメガホンリレー、全員リレー、フォークダンスでした。どれも大変盛り上がりましたが、一番盛り上がったのは、25人26脚。それぞれの学校の運動会で二人三脚をしているから、みんなリズムのとり方や相手との合わせ方がわかっているんですね。30分ほどの練習で、25人で合わせて走れるようになりました。これを機にチームでの団結が強くなり、他のゲームも声をかけ合いながら楽しんでいました。
最後のフォークダンスも、みんなハニカミながら、踊っていました。しかし、みんな、ボリビアダンスを踊り慣れているから抵抗がないのが、人と人の距離が近い文化だからか、しっかり手を握るんですね。私の思い出では、嫌がって指を出したり、微妙に手を浮かしたりしていたのですが。
スポーツ交歓会が終了してからは、各々にネームを交換して、またねーと声をかけ合っていました。こうして、コミュニティの垣根を越えて交流があるのは、これからのますます大事になると思うので、生徒達にはこの思い出を忘れずに、次世代に残していって欲しいです。