世界のウチナーンチュ大会(私的)レポ(2) (Personal) report on Worldwide Uchinanchu Festival 2016(2)
airiです。
実は、5年前の2011年にもウチナーンチュ大会に遊びにきました。そのときはまだ何も知らなかった私は、“お祭りだ!屋台だー!”という感じで会場へ来て、とりあえずグッズを買ったような記憶があります。
今回はゆっくりステージでも見ようと思い、人の流れについて行ってみました。
すると、スタジアム北側の武道館に到着。「群舞の祭典・結舞踊イヤサッサ踊(もう)らな inウチナーンチュ大会」というステージが開かれていました。
県内の婦人会や自治会、老人会などの皆さんが各自で創作した舞踊を披露していました。テンポ良くアレンジされた民謡や華やかな衣装など、とても個性豊かなステージでした。
私の前方で、車イスのおじいさんが各演舞をじーっと観ていました。
ある団体の演舞の冒頭で、「定番の沖縄民謡」が流れました。
それまで拍手以外ほぼ動かなったおじいさん、
その冒頭のメロディーを聴いて、上半身を揺らし始め、手を叩いてリズムを取りはじめました。
(そのおじいさんと一緒にいた方のポロシャツにアメリカ国旗が描かれていたので、アメリカからの参加者でしょうか。)
アップテンポのアレンジ曲が続く中で、一瞬流れたその一曲が、とても印象に残りました。
曲名が分からずに紹介できませんが・・・。
そして、
本大会で、とても気になったブースがこちら。
「移民1世のルーツを探す調査・相談ブース」県立図書館
自身の先祖やルーツを探している方々をサポートするために、県立図書館が設けたコーナーです。
このような問い合わせは特にこの大会前後、公文書館や各地域の資料館、図書館、役場等にもあるそうです。
以下のリンク記事によると、
「県立図書館で所蔵する県史や市町村史を中心とした移民関係資料、海外県人会資料など約500点から、移民1世の記録を探し、質問者に情報を提供」したそうです。
大会期間中に限らず問い合わせがあれば対応してもらえるようです。
しかし、各市町村ごとに移民者の名簿を整理・作成する動きはまだ途中です。私の地域では未完成です。
資料がまとまっておらず簡単に調べられない場合が少なくないようです。
◎沖縄タイムス(2016.10.28.)「移民1世のルーツ調べます 沖縄県立図書館が相談ブース」
大会期間中、沖縄と海外の親族が初めて顔を合わせた、というニュースを何度か見ました。私は沖縄県で市町村史編纂の仕事をしていますが、編纂室のある資料館にはウチナーンチュ大会前に数件問い合わせがありました。区や屋号まで情報が分かっていたので、職員から区長さんを紹介してもらい親族の情報を得た方がいました。
この期間中、「一堂に会する」ことで「(再び)繋がる」ことが出来る、という大会の重要な意味を実感しました。
◎沖縄タイムス(2016.11.10.)「 「そっくりさー」ブラジルの親戚と奇跡の初対面 1万の群衆から探し出す 」