ボリビア日本人移住地サンフアン Bolivia Nikkei(Japanese) emigrant town, San Juan:運動会 Sports Festival
南米ボリビアにある日本人移住地、サンフアンへ日本語教師としてやってきて2週間が経ちました。サンフアン日本人移住地は60年前に移住した日本人がアマゾンを開拓して作った土地です。私は、サンフアン日本ボリビア協会が運営する小中一貫校サンフアン学園の日本語科に所属しています。この2週間、サンフアンは特に活気付いていました。というのも立て続けにイベントがあったからです。
私が赴任してすぐの土曜日には学園の運動会がありました。学校の運動会と住民運動会を一緒にした大規模な運動会です。日本の学校と同じように何週間も前から練習をしていたようで、運動会前の一週間は一日がかりのリハーサルや行進の練習をしっかりしました。日系人の先生方だけでなく、ボリビア人の先生方も行進や整列の指導を徹底していることから、日本らしい教育が支持されていることを感じ、また双方が協力して学校づくりをしていることが覗えました。
当日は、生徒達は白組と緑組に分かれて戦います。住民の大人たちは自分たちの住む区に分かれて戦います。富士区、西川区、栄区…と日本から来た私にも馴染みのある地名が並びます。バンドの演奏と共に入場行進をし、ボリビアと日本の国歌を斉唱します。競技は、徒競走、リレー、二人三脚、パン食い競争、玉入れ、綱引きなどです。私もパン食い競争に参加しました。小学生の頃、衛生面などの理由で中止になったパン食い競争が、念願叶ってボリビアでできるとは!また、低学年は日本の歌でダンスを披露し、高学年はボリビアの民族舞踊ティンクを披露しました。応援する大人達は、日系人もボリビア人も関係なく大盛り上がりです。これも青年会の活躍や地域の繋がりが強いからこそ生まれるものだなと感じました。
今まで日本で経験してきた運動会と同じだけれども、進行などはスペイン語で子供も大人も日系人もボリビア人も一緒になって盛り上がる。次世代の運動会に参加したような、下町の人情ドラマを見た時のような、懐かしくも新鮮な、不思議な感覚でした。ただ、とても楽しく素晴らしい運動会でした。
その後、入植60周年記念式典、展示会、盆踊りとイベント続きだったのですが、そちらは次の機会にご紹介したいと思います。