ブラジル・ブログ:フェスタジュニーナ Brazil Blog: Festa Junina / June Festival
収穫祭。
ブラジルの収穫祭は一味違う。
結婚、田舎、労働など様々な要素がひとつの祭りで表現されているのだ。
全国各地で6月に行われるこのお祭り。もちろん、ここ日系入植地のコロニアピニャールでも行われる。
田舎風でなくても田舎に位置するこの村では、なかなか本格的。人々はパッチのはいった服を着て、コロニアの体育館に集まる。なんでも昔は屋外で大変だったけどいまより風情があっただとか。
日本語学校の子供達がメインイベントである踊り「クワドリーリャス」を踊る。ブラジル版フォークダンスと考えたらいいかもしれない。いくつか決まった文句があり、司会者がその文句を唱えてみんながワーワーと騒ぎながら踊るのだ。
この踊りで先頭に立つのが花婿と花嫁。衣装はもちろんウェディングドレスだ。ある地方や本来であれば、そのまま牧師の前で結婚を誓い、ときには浮気相手がそこでみつかるなどエンターテイメントを楽しむ要素がある。
食事はといえば、日伯(日本+ブラジル)混合だ。ブラジルのファーストフードのpastelのよこで焼いているのは前もって村総出でつくった手作り餃子。そしてウドンもある。ブラジルの冬のまれる酒quentaoと一緒に村に収穫された作物でつくった100%デコポンジュース。
ブラジルのどこにいっても日本料理が食べられるブラジル収穫祭はここと少しの日系入植地でしか楽しめないだろう。
わたしにとって最後の祭りとなったフェスタジュニーナ。一年に5つほどある村の祭りのなかでも、随一のお勧めだ。