ウチナーンチュ(沖縄人)の大会?! International Uchin!?anchu (people from Okinawa) Event?!
皆さん、
沖縄県で行われる「世界のウチナーンチュ大会」って知ってますか?
このサイトをご覧の方であれば、おそらくご存じの方、多いかもしれません。
学生時代の先輩や同世代のメンバーが関わっていたり、私自身が仕事で関わるようになってから少しずつ関心が高まってきました。
“世界のウチナーンチュ” とは、かつて海を渡って異郷の地に生活を開拓した沖縄出身の「移民」の方々、もしくはその親族や子孫の方々のことです。この記事では大会本番を迎える前の、私の実感としてメモする目的があるので、サラっと書いてみます。
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「世界のウチナーンチュ大会」は、大体5年に一回のペースで開催されています。入場者数だけで見ると最大52万人(第2回,1995年)、海外からの参加者数の平均(5回分)は4,500人です。思っていたより入場者数は多くて、海外からの参加者数は少ない・・・(!)
「世界のウチナーンチュ大会」期間中(関連イベント含めて一週間弱)は県外から来る移民関係者の皆さんを歓迎する意味合いが強く、県内一般の人が参加できるのは一部イベントのみに限られている印象がありました。そのため、こんなにたくさんの人が会場に訪れているのは意外でした。それに、CMやテレビ・ラジオなどの宣伝や商品のキャンペーンなどによって沖縄中が盛り上がっているので、そこに映っているたくさんの「県系人(日系人)」の皆さんが数万人規模の団体で押し寄せるのかな~??と漠然と思い込んでいました・・・。
例えばこちら、定番のあのビールや大手コンビニのキャンペーンCM(http://youtu.be/ozAJ8fU0cecなど)、県出身人気バンド、県出身お笑い芸人による様々な動きがあります。
「海外からの参加者は思ってたより少ない」・・・では移民者数(出)はどのくらいいるのでしょうか?
こちらのサイトによると、「分布図」から単純に足し算するだけでも計10万人以上(旧満州、旧南洋群島を合わせると15万人以上)の沖縄出身者が移民として生活拠点を海外に移しています。明治、大正時代~第二次大戦前だけでも7万人を超えるそうです。特にブラジルやハワイが多く、1990(平成3)年までの統計としては、どちらも2万~2万5千人の移民者がいます。
沖縄県では、1900(明治33)年にハワイのオアフ島へ旅立った26人が最初の移民とされています。もしこの26人が二十歳でハワイへ渡っていたとしたら、1990年第1回大会の時点で110歳(!)です。彼らのような「移民1世」やその子や孫たちである「2世、3世~」は、故郷(ルーツ)沖縄に「世界に雄飛し、活躍しているウチナーンチュ(第1回大会 開催目的より)」として歓待されるようになったということです。
今年2016年は第6回を迎え、最初の26人から考えるとその孫、ひ孫にあたる「3世」、「4世」中心の参加者となりそうです。また、第二次大戦前の移民初・中期だけでなく、戦後にもたくさんの方が移民として出ていったようです。“出ていった”という表現は適切でないかもしれませんが、空路が未発達な時代に、多くの方が海を越え国境を越えて異文化の土地へ大移動していった、という事実は驚きです。
世界のウチナーンチュ大会サイトより(10/23閲覧)
沖縄では今いろいろな “ワクワク感に溢れている” という感じです。ウチナーンチュ大会が近づいてくるとなんとなく “沖縄って世界規模なんだ!” という気持ちになります。ほとんど英語は話せないしむしろウチナーグチも話せない私ですが、「ウチナーンチュ」としてのアイデンティティを持っている(持ちたい)ので、気分的には巻き込まれています。華やかな一週間になりそうです。
・・・では、本番終了後に続きを書きます。お楽しみに!