台北の授乳室 (02) Breastfeeding Rooms at public space in Taipei (2)
だいぶご無沙汰してしまいました。
4月に台北を訪れた時の授乳室の話の続きです。(1回目の記事はこちら)
前回は、台北の駅や各種施設にあった授乳室(中国語・繁体字での表記は「哺集乳室」。哺乳もできるし、集乳……とは日本では言わないと思うけどおそらく母乳を搾乳する作業のことかと……もできる部屋という意味からの呼び名なのでしょうか)の存在と、その中の設備について書きました。
今回は、入口の表示(文字およびピクトグラム)について書いてみたいと思います。
さて、私が最初に台北で目についた授乳室は、MRTの駅の通路にあった以下のものです。
入口ドアに「哺集乳室」という地味なプレート表示があり、ドアの右側に乳児を抱いていると思われるピンクの人型が。この人型表示、私が見た限りではどの「哺集乳室」にもありました。
さらにドアの右側にはインターコムがついていて、ドアを開けずに中と話ができるようです。そして、「哺集乳室使用規範」という使用上の決まりが表示されています。
入口ドアのプレート、インターコム、使用ルールの表示はすべて中国語(繁体字)と英語の二言語表記になっています。見る限りでは点字での表記はありません。
次に、上の写真は松山空港内の表示です。ピクトグラムは駅と同じもの。
そして、表示板にしたがって進むと、トイレ設備のある通路のならびに授乳室があることがわかります。
ここでのピクトグラムは「男女別」とおそらく日本でいうところの「誰でもトイレ」のような、車いす対応可および性別不問のトイレ、そしてここだけなぜか白黒の「授乳している人型」で授乳室が示されています。
授乳室が比較的公共施設の中の、わかりやすい場所にわかりやすい表示があり、その点では親切な印象です。
表示に注目すると気になる点としては、これらの設備は女性以外の保育者も利用可能なのかどうか?ということです。トイレとは分けた空間に設備があることから、空間的には可能なのだと思いますが、ピクトグラムの色といい形といい、うーん、これだと、女性以外は入れるものなのだろうか。
調べが足りないまま日本に帰国したので、そこが引っかかったままの現在です。