台北の授乳室 (01) Breastfeeding Rooms at public space in Taipei (1)
4月、台湾の台北にはじめて行ってきました。
市内をMRTで移動中、気になったのがこちら。
MRTの駅構内通路にある、授乳室(繁体字での表記は「哺集乳室」)です。
通路の手前に授乳室があり、その奥にトイレへの案内表示があります。
授乳室がトイレとはまったく別のスペースにあることがわかります。
入口の扉にはインターコムがついており、中で利用している人がいるかどうかも確認できます(使用中の人がいる場合に、外から突然戸を開けられることがないようになっているものと思われます)。
この授乳室は「使用中」でしたので、室内の様子は見られませんでした。
中はどうなっているのでしょうか。
台北にいた間に授乳室内部を撮影できたのは、松山空港(松山機場)です。
以下の写真2枚は、国際線のターミナル内にある授乳室の中です。
電子レンジ、水とお湯の出るシンク、おむつ替え用の台はもちろんのこと、部屋の奥にはソファとベビーベッドがあります。乳幼児に食事をさせたり、授乳しながら保育者が休むことも可能ですね。
台北では大きな公共施設ではたいてい授乳室が存在するようです(詳しい実態については、確認がとれておりませんが)。
実際に私が目にしたのは、駅、空港、博物館など。
ことに観光客の多い故宮博物院や、温泉地の北投(Beitou)の最寄り駅、新北投駅の構内にもありました。
駅の改札内に授乳室がある場合もあるようで、そのような場合、駅員に申し出れば、駅の利用者でなくとも利用できるらしく、通りすがりの(写真とは別の)MRTの駅には、そうした掲示もありました(これも、残念ながらそのとき撮影できませんでしたが)。
MRTは観光客だけではなく、台北の人々にとってももちろん日々の重要な移動手段です。
それらの駅に授乳室がわかりやすい形で存在していること自体が、乳幼児を連れた人々に対する配慮を感じさせるものでした。
つづく。