ネパールブログ(3)ネパールの人々と言語 1 Nepal Blog(3) Nepalese people and language 1
インドと中国という大きなふたつの国に挟まれたヒマラヤの国、ネパール。多様な民族が暮らしていることはよく知られていると思いますが、いったいいくつの民族がありいくつの言語が話されているのでしょうか。正確な数はよくわかりませんが、2011年のネパールのCentral Bureau of Statisticsの資料によれば、民族も言語もともに100を超えるのだとか。
その中でも「公用語」として使われているのが、ネパール語です。ネパール語はインドのヒンディー語と同じデヴァナガリー文字で書き表します。こんな文字です。
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いちばん有名なのは、ナマステ(नमस्ते)。
「おはよう」も「こんにちは」も「こんばんは」も「さよなら」もすべてナマステです。相手により敬意を払う「ナマスカール」という言い方もあります。
ダンニャバード(धन्यवाद)は「ありがとう」という意味。今では英語教育が盛んになりほとんどの人がこの言葉を使わずにthank youと言うようですが、ネパール語のありがとうはधन्यवादです。
ネパールにはこのほかにも、ネワール語、タマン語、リンブー語、シェルパ語、グルン語…などたくさんの言語があり、多くの人が自分の母語と公用語であるネパール語の両方を話します。現在都市部では教育熱が高まっていて、小学校のうちから英語で授業を行う学校が増えているため、英語も生活の中でよく使われています。
カトマンズから車で2~3時間ほど離れた山間部にある小学校の1年生の教室の壁のペイント。ネパール語と英語の両方を学んでいる様子がわかります。
(ネパールの人々と言語(2)へつづく)