ウェールズ語で「うさぎ」?
英語読みでウェールズは「Wales」だが、ウェールズ語では、「Cymru」となる。ウェールズの場所は、下の地図で確認すると赤くなっているところがそうである。
Cymru(ウェールズ)の公用語は英語とウェールズ語で、二言語政策のもとに二言語が公文書や標識などで表記されている。例えば、郵便局の切手を買う機械にはこのような二言語表記となっている。
この郵便局のある町には、15世紀に建てられた教会もあり、ケルト文化とウェールズ語がしっくり溶け込んでいる。
Cymru(ウェールズ)全体では、ウェールズ語を母語とする人は少なくなっているとはいえ、北部ではバイリンガル政策の二言語表記だけではなく、ウェールズ語話者がまだまだ健在だ。
私のウェールズ語の語彙といえば、2つしかない。上の郵便局の写真にもある「ありがとう」を意味する「ディオルヒ(Diolch)」と、「うさぎ」の「クニャン(cwningen)」。なぜ「うさぎ」なのかというと、私がプレゼントした「ぐりとぐら」の絵本のページをめくっていた時に、当時3歳のウェールズ語母語話者のHくんがうさぎの絵を指差し、このことばを発したからだ。一緒に繰り返し発音し、Hくんのかわいい声と共に、私はウェールズ語の「うさぎ」だけは言えるようになったのだった。