ブラジルの未来を決めるエレイサォン ’eleição’ (Election) to decide the future of Brazil
いよいよブラジルの未来を決める選挙(エレイサォン)が今週末5日に迫った。
今回の目玉はなんといっても大統領選挙だ。
有力候補は現大統領のジルマ・ルセフ(DILMA ROUSSEFF/PT (労働者党))、アエシオ・ネベス (AECIO NEVES/PSDB(社会民主党))、マリーナ・シルバ (MARINA SILVA/PSB(社会党))である。(写真は候補者Facebookページより)
8月に起きた飛行機事故はサントス市民にはまだ記憶に新しい。
大統領候補だった社会党のエドゥアルド・カンポス氏が亡くなった事故である。
これによってカンポス氏の副大統領候補であったマリーナ氏が大統領候補に格上げされたのである。
一位候補が過半数を得られなかった場合は10月26日に決選投票となるが、その可能性は高いと予想されている。
なお、今回は
Governador(ゴヴェルナドール) 州知事
Senador (セナドール)上院議員
Deputado federal (デプタードフェデラウ)下院議員
Deputado Estadual(デプタードエスタドゥアウ)州議会議員
の選挙も同時に行われる。
日本での投票「権」と異なり、ブラジルでは成人(18歳から)には投票の「義務」があり、投票をしないと罰則がある。
また、16歳・17歳でも希望者は投票をすることができるらしい。
外国人である私に選挙権はないが、街を歩けば候補者のビラを渡される。
ここブラジルでは、選挙の広報活動が日本よりもさらに大々的に行われている印象がある。
街の壁には大きな候補者の写真と党の番号などが書かれたポスターがいたるところに貼られ、
車や家には応援する候補者の顔写真。
道路では候補者の大きな旗を振って宣伝しているアルバイトらしき人たち。
そして、テレビでは民放でも各党の広報CMが流れる時間がある。
候補者の中には日系人もおり、日本人会とのつながりが強い候補者もいる。
さまざまな日本人会関係のイベントに候補者が顔を出しては投票を呼び掛ける、という光景がここ最近は特に増えた。
候補者の応援のための「やきそば会」が開かれた時には、たくさんの支援者が集まった。
こんなに人が集まる→「慕われているようだ」と思わせられ、
これが選挙広報活動の手法か、と妙に納得したりもした。
各党は凶悪犯罪の抑制、貧困層への救済、動物愛護、教育、女性の支援、医療の向上、セクシャルマイノリティー支援、雇用改善、などなど様々な角度から支持を訴えている。
来年にはオリンピックも控えているブラジル。
結果は、果たして。