まるで日本?パラグアイ イグアス移住地 Just like Japan? Iguazú Settlement, Paraguay
はじめまして、koharitaです。パラグアイ、イグアス移住地に日本語教師として、着任してから1年が過ぎました。今更ではありますが、私の任地イグアス移住地についてご紹介します。
イグアスといえば、世界遺産でもあるブラジルの“イグアスの滝”を思い浮かべる方が多いかと思います。パラグアイのイグアス移住地はそのイグアスの滝から約1時間半の距離にあります。今年で日本人移住56周年を迎えるこの移住地の主な産業は農業で、大豆や小麦などが作られています。不耕起栽培という土を耕さない新しい栽培方法の発祥地としても知られています。他にも特産品として、メロンやマカダミアナッツが有名です。
イグアス農協が運営するスーパーには、そんな特産品とともに、日本食や日本の食材も売られています。味噌や納豆の他にも漬物、コロッケなどのお惣菜、お弁当、かりんとうやどら焼き、ようかんなどの甘いもの、挙げるときりがないほどです。
日系人の経営するレストランには、ラーメン、餃子、カツ丼、チキン南蛮、すき焼きなど、日本で食べられるメニューも豊富にあります。他にも日系人の経営するカラオケや、ヘアサロン、釣り堀、お寺なんかもあります。着任して1年、自炊ということもありますが、ほとんど日本食を食べ、日本語を話して、日本とあまり変わらない生活をしています。
そんなイグアス移住地ですが、もちろんパラグアイ文化も融合しています。パラグアイ文化の代表ともいえるテレレの習慣は日系人の間にも浸透しています。テレレとは冷たい氷水で入れるマテ茶のことで、先住民グアラニー族が好んだ飲み物です。ミントやハーブなどをすりつぶしたものが入っており、薬用効果もあるそうです。運動会やバレー大会などのイベントにもテレレ用の水筒を持ち歩く日系の方を見かけます。
もうひとつ、パラグアイ食文化の代表的なものといえば、アサードがあります。簡単に言うと、肉を塩やコショウで味付けし、炭火で焼いたものです。こちらも日系の方々の間で、よく食されています。休みの日には親戚や近所の人も呼んで、わいわいアサードを楽しまれているようです。
私にとっては他国の文化であるパラグアイ文化ですが、ここで育つ子どもたちにとっては、日本とパラグアイの文化が融合したイグアス移住地の文化が自文化になるのだと思うと、とても素敵だなと感じます。