ネパールブログ(2)ネパールでの地震 Nepal Blog(2) The Earthquake in Nepal
4月25日にネパール中部で大地震が発生しました。甚大な被害が報告されていますが、捜索や支援が行き渡らない場所も多くあるため、まだその被害の全容はわかっていないようです。
今年の2月に、カトマンズ近郊のブワとアマ(ネパールのお父さんとお母さん)の家の近くでこのような看板を見つけました。
デヴァナガリー文字を読めない私でも、イラストから地震に備えるための啓発の看板だということがわかりました。
家に戻り、ブワにこの看板のことを聞いてみると、「ネパールでも地震がある。大きな地震はいつあるかわからないから準備をしないといけないけど、日本みたいな大きい地震はまだ経験したことがない。もしも大きな地震が起きたら、ネパール人は慣れていないから、大変なことになる」と言っていました。こんな会話を2か月前にしたばかりで、私もブワも、まさか「もしも」の話がこんなに早く現実になるとは思いもしませんでした。
地震の翌日、国際電話がやっとつながり、ブワとアマの声を聴くことができました。地震直後から何も食べることができなかった、電気が全く通らなくなってケータイの充電ができないので知り合いと連絡も取れなくなった、余震がひどいので外にテントを張って眠った、とその時の状況を話してくれました。そして、「こわかったよ」という言葉が胸に刺さりました。
今回の地震では多くの方が帰る場所や大切な人、そして命を失いました。その方々を思うとともに、これからの復興に日本が、そして私たち一人一人が何をできるか考え、自分のできることを実行に移さなければと思います。