街から学ぶ Learning from the town
一昨日くらいから胃が痛い。うん、間違いない。これは二日酔いだ。
久しぶりに旧友に会ってお酒を飲み、はしゃぎすぎたのが一昨日。
昨日は昨日で、ちょっと風邪っぽかったためホットワインを作ったのだけど、アルコールを飛ばしきれていなかったみたいだ。
こんな生活をしていたら、一日中胃がムカムカしても、言い訳のしようもない。
なんとか一日を負えて帰路に着き、はて、夕ご飯をどうしようかと考えたとき、
「そうだ、あそこに行こう」。
大久保通り沿いに、こんなときこそ行きたいお店、食べたい料理がある。
これは、「骨ヘジャンク」だ。
ヘジャンクというのは二日酔いのときに食べるスープ料理の総称で、
へジャンには解腸という文字が当てられることが多いそうだ。
写真では分かりづらいけれど、骨ヘジャンクには肉のついた牛骨がたっぷり入っていて、
とても奥深い味がする。
エゴマの葉とたっぷりのすりごまもアクセントになっていて、とてもおいしい。
これなら、二日酔いも治りそうだ。
ぼくは大学に入るまで、四国の香川県に長く住んでいた。
その頃は二日酔いを知らなかったので、こういう時どうすべきかというのは、
実はここ数年に学んできたことでしかない。
言い変えれば、自分の生活の組み立て方・作法・ふるまいといったものは、
こうやって街で過ごす中で次第に身につけていくものなのだろう。
そうなのだったら、街をできるだけ隅々まで歩きたいし、そこの空気を吸いたいし、様々な人に出会いたい。そんなふうに思う。