来間島のフォトプロジェクト:子どもの目線 Photo project of Kurima Island: Children’s eyes
人口が約55,000人の宮古島でも少子化が進んでいる。今年の2月に訪れたときに、宮古島市の6つの島の一つ、来間島の中学校が、宮古島本島の中学と統廃合され、廃校となると聞いた。その来間島の小学校と中学校の子どもたちが撮りためた写真の写真展を地域の人たちが夏に企画をしているというニュースが伝わってきた。
来間島の海を竜宮展望台から眺めると、自分の想像の範疇を越えた色の豊かさに圧倒される、そんな海のそばで育つ子どもたちが撮った写真とはどんな写真だろう?
早速、調べると琉球新報の記事がでてきた。http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-221495-storytopic-7.html
記事によると、「【宮古島】写真家が来間島の子どもたちと共に島内の景色を撮る「来間小中学校フォトプロジェクト」が(2014年)2月28日、開かれた。小中学生ら7人が参加。県出身の写真家で本紙ニューヨーク通信員の比嘉良治さんの呼び掛けに応じた写真家ら8人と共に、春を迎えた島内を写真に収めた」とある。
また、フェイスブック上で子どもたちの写真を実際に何枚か見ることができた。カメラを手に自分たちの地域を写真で見つめ直している、子どもたちの「目線」がそこにはある。https://www.facebook.com/kurimaisland
写真や映像は、「撮られる人」と「撮る人」の関係性が如実に出ると日頃から感じているが、来間島の子どもたちの写真は直球で、そのままおじいや海が飛び出してきそうな気配すら漂う。地域のありのままの生活、島の日常を子どもたちが切り取る。そんな写真は今後、記録としても残るに違いない。
宮古島にお世話になっているフィールドワーカーの一人として、東京でも来間島の子どもたちの展覧会が見たいとひたすら願っている。