「沖縄戦の体験を語り継ぐ」活動を紹介 Introducing the activity of “Handing down WW2 experience in Okinawa”
はじめまして。airiです。
私は今年大学を卒業して、教育関係の仕事をしています。
初投稿の内容は、大学時代に行っていた活動について書きます。
私の活動とは、16歳で沖縄戦を体験した祖父の戦争体験を語り継ぐ活動です。
激しい地上戦が行われた沖縄本島の南部に生まれ育った祖父は、そこで戦争を体験し、今日もその土地で生活しています。
今年、祖父は数え88歳のトーカチ(米寿)を迎え、家族親戚そろって盛大にお祝いしました。
その祖父は戦後10~20年後のある時、自分の戦争体験をノートに書きました。
1943年末から1945年3月、4月の米軍上陸前後と逃避行、
それから終戦後の収容所での出来事、そして戦後の復興生活の様子についてまとめています。
具体的な地名や状況が詳しく書かれています。
また、戦前から終戦直後の絵をスケッチブックに40枚近く描いています。
私はそれらを手掛かりにして祖父の戦争体験を理解しました。
2011年夏ごろから、祖父の絵とノートを使って紙芝居で伝えようと動き始めました。
協力してくれた仲間たちと話し合いを重ねて実際に作ってみると、
戦争を知らない私自身が主役の物語へと展開していました。
それから、祖父の次男である私の父親が、戦争と私をつなぐ重要な登場人物となりました。
この物語を劇として発表したあと、家族で語り継ぐこととは何かを考えるようになりました。
2012、2013年には「家族で語り継ぐ平和のウムイ事業」に参加しました。
沖縄県が主催するこのプロジェクトを通して、県内各地から「語り継ぎの記録映像」が集ったそうです。
それらは沖縄県平和祈念資料館で見る事ができます。
子や孫、友人、関心のある大学生、高校生らが聞き手となり証言記録を行ったことは、
今まであまりなかった新しい試みでした。
私も家族親戚たちと一緒に、祖父の戦争体験をビデオに記録しました。
一対一の関係では聞く事ができない体験談や、心の奥に押し込めていた複雑な感情、
今の家族に対する想いなどを伝え合う場となりました。
大学時代の「祖父の戦争体験を語り継ぐ活動」は、その後いろいろな関心や取り組みへと繋がっていきました。
また、このブログを通して、いろいろな立場や視点から考えていけたらと思っています。
よろしくお願いします。airi
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2016/06/13 @ 11:04 PM
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