ボリビア日本人移住地サンフアン:楽しい食生活
サンフアンに来て、もうすぐ一年になりますが、食事に困ったことはありません。
私は学校の職員住宅で一人暮らしをしています。ボリビアで家を借りると大抵は、必要最低限の家具家電、調理用具は揃っているそうです(揃っていなければ交渉できるそう)。
私の場合はそれに加え、食品まで揃えてくださっていました。
「来てすぐ生活できるように準備しましたが、足りないものがあればいってくださいね。」
このお心づかいに、ほっとしたことは今でも忘れられません。
用意して頂いたものは、日本米と書かれたサンフアン産のお米、日本のパン屋さんで修業した方が作った「ふわふわのパン」、手作りの味噌と本だし。その他、野菜と調味料なども用意してくださいました。
サンフアンの中心地には日系に方が経営する小さなお店が4店ほどあり、そこでは日本からの輸入品や、中国韓国からの輸入品を買うことができます。
カップラーメンは35Bs(500円くらい)、カレールウは80Bs(1200円くらい)で手に入ります。現地のカップラーメンは5Bsなので、やはり輸入品はかなり高級品です。
また、日系の方が作られた無農薬の野菜(日本と同じ細いキュウリや細い茄子)や、手作りの納豆、お漬物、料理酒、塩麹などを買うことができます。また、コロッケや餃子などの手作りの冷凍食品も置いています。
どれも、日本人らしい味付けでとてもおいしいです。なにより、ここではどなたが作ったものかわかるので安心です。手作りのものが、こんなに手に入るって羨ましいです。日本で手作りのみりんや味噌、豆腐や納豆を買うって難しいですよね
。
日系人が経営するレストランも何件かあり、生姜焼きやかつ丼、ちゃんぽん、沖縄そばなどが食べられます。ちゃんぽんは、長崎から移住された方が、沖縄そばは、サンフアン移住地から車で3時間ほど離れた場所にあるコロニアオキナワ出身の方が作られています。(写真は、冷やし中華とから揚げ丼)
お正月にはこんなに豪華なお食事も。食事の文化って奥深いなと、ここにきて沁みています。
もちろん、ボリビアの食事も生活の一部です。
私が日本語を教えているサンフアン学園は、全日制なので、生徒達はお弁当を持ってくるか、お弁当を注文します。私もブラジル出身の女性のお弁当屋さんに頼むことがあります。とってもおいしいのですが、炭水化物が中心でカロリーが高め…。頼んでいたら、あっという間に顔がさらに丸くなってしまったので、今はなるべく自炊するようにしています。
さすがに、この真っ白のお弁当が来た時はびっくりしました…(下にミートソースがあったからおいしかったです) よく手作りのレモネードもつけてくれます。暑いときはこれがとってもおいしい!
また、朝から1時間かけて学校に通ってくる子もいるので、9:30頃に朝食の時間があります。その時間には、軽食と飲み物が出ます。軽食はクニャペ(チーズとマンジョカの粉でできた小さなパン)やクラッカー、パンチート(小さいパンにソーセージを挟んだもの)などで、飲み物は、軽食係の方が作ったフルーツジュースやコカ茶、スルタナのお茶(コーヒーの皮を煮出して作るお茶)などが出ます。
その他にも、エンパナーダ デ ケソ(薄い生地の中にチーズを入れて揚げたもの)、マサコ(バナナかマンジョカとチャルケ(干し肉)を混ぜ合わせたもの)、ソンソ(マンジョカとチーズを混ぜて焼いたもの)などが間食として食べられています。先日、サンフアンの友達と女子会をした時も、手土産にエンパナーダを持って来てくれました。
パーティーでは、よくシュラスコ(串焼きのBBQ)、アロス コン ケソ(チーズ入りのおかゆ)が食べられています。それとハバネロのソースと茹でたマンジョカも添えられます。(この写真ではキヌアのサラダも)
健康食品も多く、キヌアやチアシードを使った食品、はちみつを使った製品も良く見ます。サンタクルスなどの町に出るとビオショップもよく見かけます。
さすがアマゾン地帯、気候がいいので果物もおいしく、家の前には先日までグレープフルーツがなっていました。夏になるとマンゴーが上からボトボト落ちて来るし、アチャチャイルやオコロという柑橘系のフルーツもたくさんなります。
ボリビアの食べ物は、とってもおいしいです。私は、食べ物の名前の言葉の響きもなんだか呪文のようで、かわいらしくて大好きです!